世界の徒手療法に共通する哲学から、臨床で効果的かつ実用的な手技を厳選。
はれて、国家資格の理学療法士、柔道整復師、鍼灸あんま師、または民間資格であるトレーナーの資格を取得すると、自然に「徒手療法」に興味をもつことでしょう。
見渡してみると、世界にはオステオパシー、カイロプラクティック、整形徒手理学療法系ではParis、McKenzie、Thorsen、Kaltenborn、Maitland、Grieve、また日本には独自の各種整体法があり、それらで用いられる手技には筋膜リリース、高速スラスト、モビライゼーション、MET、PNF・・・ と様々な考え方、評価法があり、関連する手技も無数に存在することから、特に初学者はその世界の大きさに感嘆するとともに、さていざ自分で勉強を始めようとすると、どこから手を付けていいやら・・・、と迷ってしまうことでしょう。
標準徒手医学会(http://gsmmiw.kenkyuukai.jp)は、それらの療法とその手技を研究。その中から臨床で効果的、かつ実用的な手技を厳選、整理し、セミナーを通じて通年、全国各地で教えています。近年では海外でのセミナーも開催しています。
書籍「標準徒手医学」はそのセミナーの教科書として誕生しました。
各療法に共通した概念から構成されているので、初学者にはわかりやすく、他の徒手療法の経験者にも馴染みやすい内容です。
「標準徒手医学 I 入門編」第I部では基礎として、手技を行う際に重要となる概念と用語の定義が述べられています。
この「What」と「Why」が無いと、手技はただのテクニックの羅列に成り下がってしまうことから、これらの理解は大切です。
第II部では診断、そして第III部では治療の方法を説明します。